微生物学研究室では、麹菌を含めた糸状菌を対象として研究を進め、糸状菌の持つユニークな生命現象の解明とその利用を目指した研究を行っています。例えば脂質シグナル産生に関わるホスホリパーゼの中に従来の常識を覆す活性を持つものがあることを発見し、その構造基盤を明らかにするとともに、それらが持つ新奇な生理機能の解明を目指した研究を行っています。また、麹菌ではオートファジーによって核が丸ごと分解されることを見出し、その仕組みの解明にも取り組んでいます。酵母など核を一つしか持たない細胞では核全体が分解されることは決してありませんが、麹菌は細胞内に複数の核を持つ多核細胞であるため核が丸ごと分解されても生存が可能であると考えられます。ではなぜ単核の細胞と多核の細胞では核の分解においてこのような違いが生じるのでしょうか?我々は多核の麹菌において核が丸ごと分解されるメカニズムを解明することでこの謎に答えたいと考えています。これらに加えてGタンパク質共役型受容体を介したシグナル伝達や糸状菌による植物バイオマスの分解機構の解明を目指した研究を行っています。微生物の持つユニークな機能を開拓し、独創的なアプローチで様々な生命現象の解明に取り組もうという意欲を持つ大学院生を全国から広く募集しています。時には微生物から私たちへの贈り物であるお酒も楽しみながら、トップレベルの充実した研究をやってみたいという意欲と元気にあふれるみなさんの参加をお待ちしております。
入学を希望される人は東京大学大学院農学生命科学研究科応用生命工学専攻の入試を受験してください。なお、今年の受け入れ予定定員は4名です。
毎年5月~6月に公開ガイダンスが行われます。詳細はこちらをご覧ください。願書の配布、入試科目、日程等については入試案内をご覧ください。
なお、大学院修士課程の入学試験を、当研究室を第一志望で受験する予定の方は、あらかじめ有岡(arioka[at]mail.ecc.u-tokyo.ac.jp; tel: 03-5841-5163)まで御連絡ください。
Admission to the master’s or doctor’s course is usually the beginning of the academic year in April. The Special Selective Examination for International Students is held in February. It is recommended to be a research student before the exam, selected through online interview with Assoc. Prof. Manabu Arioka. The maximum number of the research student is usually two per year. If you’re interested in our laboratory, please contact us at arioka[at]mail.ecc.u-tokyo.ac.jp.
October, year 0: online interview
April, year 1: research student
February, year 2: entrance exam
April, year 2: admission
Alternative schedule is:
February, year 1: online interview
October, year 1: research student
February, year 2: entrance exam
April, year 2: admission
About the Special Selective Examination for International Students, please visit here.